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PJP Eye社がBP,ADNOC, Equinorなどの世界的石油メジャー企業から「最も市場破壊レベルの高い革新的技術大賞」を受賞

21 June 2022

2022年6月10日、PJP Eye株式会社(本社:福岡県北九州市)は英国政府の外郭団体Net ZERO Technology center より、The Most Disruptive Technology Award(最も市場破壊レベルの高い革新的技術大賞)を受賞。同団体のベンチャー企業サポートプログラムのTechXの卒業式典において受賞が発表され、副賞として10万ポンドが授与された

本賞の受賞は2020年3月に英国政府から日本の革新的な企業を表彰する「テック・ロケットシップ・アワード」2019-20において、全4部門の内「Future of Mobility」部門で表彰を受けて以来、COP 26クリーンエネルギーピッチバトル日本代表2位に続く日系スタートアップとしての快挙となる。

受賞のポイントとなった市場破壊レベルの変革技術のポイントは3点あったと言われている。第一にはバッテリー市場で稀有な、レアメタル依存から脱却した柔軟で農業産廃をリサイクルできるエコな原料及び製品技術。第二に他にない急速充電と長寿命及び安全性を両立させた性能。そして第三に、既に試作品が完成している2025年量産予定のメタルフリーのはいボルテージ・デュアルカーボンバッテリーによる真のカーボンニュートラルな世界を実現する革新技術。特に石油の採掘の脱炭素化やスコットランドが推し進めている洋上風力、電気船、空飛ぶ車などへの現在の技術限界を突破するブレークスルー・テクノロジーとしての活用の期待が高く評価された。

今回、特に注目されたのはLCA(ライフサイクルアセスメント)の内容である。 カンブリアン™バッテリー技術が、どれくらいCO2排出量削減に貢献するかに関し、Net ZERO Technology centerによって精査及び評価がなされた。カンブリアン™のCO2排出量は従来の三元系のリチウムイオン電池と比較し、レアメタルを使わないことや運用における空調が不要なことにより小さく、長寿命ゆえの使用期間の長さによりカーボンネガティブ(排出量ゼロ以下)に達することがクローズアップされた。

その他に無駄を省く要素としては、植物由来の食品原料廃棄物からカーボンを生成する技術は、オリーブオイルやサトウキビの搾りかすといった今まで廃棄にコストのかかっていた「捨てていた物」をカーボンの原料にして蘇らせることを意味し、その内容も本賞の受賞に大きく貢献したと言われている。

本賞の選考には、英国政府メンバーに加え、BP社(英国の国際石油資本)・Equinor(北欧最大の石油資本)・ADNOC(アラブ首長国連邦アブダビ国営石油会社)アクセンチュア等が参加して、賞の付与が決定された。

受賞式当日の式典は、政府関係者や上記会社のエグゼクティブによって進行され、その授賞式の詳細はNet ZERO Technology centerの下記のホームページに掲載されている。https://www.netzerotc.com/news-events/news/news/2022/pioneering-clean-energy-start-ups-graduate-techx-accelerator-programme-with-52m-equity-raised/